アメリカ入国時にすき焼きふりかけを没収された話

私用で数か月日本に行っており、つい数日前にアメリカに戻ってきました。

 

このコロナ禍で飛行機の搭乗人数はかなり少なかったようで、普段は数時間待つことすらある入国審査も数分であっと言う間に終わりました。

 

預け入れ荷物を受け取った後に税関による荷物検査に向かいます。いつもは無作為なのか、何かしらの法則があるのか、ほんの一部の人のみが選ばれて荷物検査を受けているようなのですが、今回は人数が少ないためか全員が荷物検査を受けていました。

 

日本から帰ってきた際には毎回お菓子、パン、調味料などの日本食を大量に持ち込んでいます。注意しないといけないのが、アメリカには食肉を持ち込めません。生肉はもちろん、加工肉や肉エキスが入っただけのものですら持ち込めません。食肉の入ったものは税関で没収されてしまいます。

 

税関の職員にスーツケースを開けられ、これは何かと一つ一つ聞かれていきます。日本のチョコだ、パンだ、と説明していくのですが、すき焼きのふりかけに目が留まると少し空気が変わります。

 

「これ牛肉入ってない?」と聞かれてしまいました。パッケージに牛の絵が入っていたのです。ここで初めてすき焼きふりかけに牛肉が入っている可能性を思い出し、冷や汗をかきました。

 

大量に持ち込むが故に、常に食肉が入ったものを持ち込まないように気を付けていたのですが、なぜだか今回はすき焼きのふりかけを持ち込んでしまっていました。どういうわけかすきやきに牛肉が含まれていることをすっかり忘れていたようです。荷物検査対象者になった今回に限ってなぜ。

 

ふりかけを手に取り、食品表示を見てみるとやはり牛肉の文字。正直に牛肉が入っていましたと伝えます。ふりかけは没収されてしまいました。

 

大量の食品の中に違反していたものはふりかけだけだったので、悪質ではないと判断されたのでしょう。次から持ち込まないでねとやさしく言われただけで終わりました。

 

しかし、その後職員がパソコンを操作していたので、もしかしたら僕が食肉の入った食品を持ち込もうとしたという記録が残ってしまったかもしれません。やってしまいました。

 

持ち込めないので仕方がないですが、食べたかったなぁ、すき焼きのふりかけ。