初めてのファーストクラス

先日まで1ヵ月ほど日本に滞在していまして、2週間前にアメリカに戻ってきました。アメリカへの帰国のJAL便で、人生で初めてファーストクラスに乗ってみました。

 

成田空港-サンフランシスコ国際空港間のJALのファーストクラスの料金は片道$10,000くらいします。現在の為替レート$1=140円で換算すると140万円です。当然そんなお金の余裕があるはずもなく、マイルを使って航空券を取りました。

 

ファーストクラス航空券が取れるほどにマイルが貯まったのは偶然の産物でした。(JALの)マイルには有効期限があり、かつ、ファーストクラスに必要なマイルはかなり多いので、今までは貯まる前に失効してしまっていました。

 

しかしコロナ禍が始まってしまい、世の人々は飛行機に乗る機会が激減し、マイルの使い道もなくなってしまっていました。そのためJALはマイルの有効期限を延長してくれました。こうして晴れてマイルが貯まったわけです。

 

初のファーストクラス。貴重な体験でしたのでその記録を残しておきます。

 

まずはチェックインカウンター。ファーストクラス専用のチェックインカウンターが設けられ、待たずにすぐにチェックインを行うことができました。飛行機の利用者数も回復してきているようで、少々混んでいたエコノミーチェックインカウンターを横目に見ながら早くも特別感を覚えます。

 

専用カウンターなので当然利用する人も少ないはずなのですが、割と人を割いているように見えました。接客する方は待ち時間が長そうだなと余計なことを考えていました。もしかしたらファーストクラス客だけでなくJALステータス? の高い人も使えるのかもしれません。

 

出国審査を済ませ、ファーストクラスラウンジに向かいました。思ったより利用客が多くて驚きました。こちらもステータスの高い人も使えるのかもしれません。

 

ラウンジでは利便性を上げるためか、人との接触を減らすためか、はたまた人件費削減のためか、専用アプリを使って飲食の注文などができるようになっていました。しかし僕のiPadとPCではアプリが動かず、ラウンジでiPad端末を貸してもらったのですがそれでも動かず、従業員さんに口頭で注文をしました。他の方々は特に問題がなかったようで不思議でした。

 

 

ラウンジでは飲食が無料で、お寿司と醤油ラーメンを頂きました。大変美味しかったです。最後にどちらかを食べてから日本を発ちたいと思っていたので丁度よかったです。

 

 

普段はお酒を全く飲まないのですが、せっかくのファーストクラスだし、いいお酒を用意しているのだろうと思い、アメリカへの帰りの便ではお酒を飲んでみようと決めていました。ラウンジではシャンパン二種類を一口ずつ飲んでみましたが、やはりアルコールはあまり口に合わないなと思ってしまいました。

 

 

無料でシャワーが使え、夜の便だったので一日の汗を流せてから搭乗できるのがありがたかったです。普段から空港でシャワーが使えるときはお金を払ってでも搭乗前に使うようにしていたのですが、コロナ禍になってからはシャワーがどこも閉鎖されていたようで、久しぶりにさっぱりしてから搭乗できたのが嬉しかったです。

 

 

搭乗の時間が近づきゲートに向かいました。ファーストクラス利用客は最優先グループに属するので、時間が来るとすぐに案内されました。ファーストクラスは飛行機の入口も専用のものがあるようで、ゲートを通った後に途中で分かれ道がありました。いよいよだと胸が高まります。

 

 

専用口から乗り込み、席に着くとCAさんたちがわざわざ挨拶に来てくれました。この便のファーストクラス席は8席のようで、3人のCAさんたちが対応してくれるとのことでした。他のファーストクラス客は対角線上の反対側に1人。2人で3人のCAさんを独占するのはなんとも贅沢です。

 

座席は広々としていて、窮屈なエコノミー席と比べると雲泥の差です。シートは水平まで倒すことができ、横になって寝ることすらできます。備え付けのテーブルを動かすともう一人向かい合って座ることもできるようです。ディスプレイで見られる番組などはエコノミーのものと差がない様でした。

 

 

ファーストクラスシートが珍しいので色々見ていると、CAさんがウェルカムシャンパンを持ってきてくれました。普段お酒を飲まない僕にはよくわかりませんでしたが高そうなシャンパンでした。

 

 

次にくつろぎやすいようにとパジャマとスリッパを持ってきてくれました。案内されてトイレで着替えて席に戻ると、着替えを預かってくれました。後でわかったことですがパジャマとスリッパは持ち帰って構わないとのことでありがたく持って帰りました。

 

ファーストクラスはインターネット接続も無料でした。最近の飛行機は通信衛星を使ったインターネット接続を提供していることが多いのですが、通常は有料で、しかも数千円とそれなりに高いです。それが無料で使えました。

 

通信速度は測りませんでしたが、SNSの閲覧、投稿や調べものをするのに不便は感じませんでした。実際に機内から下のようなツイートをしました。ファーストクラスのサービスの中で一番便利に感じたかもしれません。

 

 

よくよく考えればエコノミー席だとしても国際線航空券代に比べれば数千円は安いものです。次から毎回インターネットを使おうかなと思いました。

 

ツイートにも書いたように色んなお酒を試してみましたが、結局のところコーラが一番美味しいと感じてしまいました。もちろんこれは僕の味覚の問題の話で、用意されていたお酒はどれも上質なもののようでした。ちなみにワインメニューもファーストクラス用らしく、メニューを記念にもらって帰ってきました。

 

ヘッドフォンも豪華なものが用意されていました。BOSEのおそらくノイズキャンセリング付きのもので、騒音だらけの機内でもよく聞こえました。

 

 

食事もファーストクラスの目玉の一つです。まず驚いたのが食事の時間が決まっていないこと。エコノミーでは決まった時間に食事が運ばれてきますが、ファーストクラスでは食べたいときに持ってきてもらえます。

 

料理はレストランで食べるコース料理のように感じました。今までは気圧の問題や疲れなどから機内食をあまり美味しく感じたことはなかったのですが、ファーストクラスの料理は流石に美味しかったです。

 

 

食後しばらくするとCAさんがベッドの用意をしましょうかと聞いてくれました。僕はまだしばらく作業をするつもりだったので、もう少し後でお願いしますと言ったところ、空いている隣の席に用意しましょうかと提案してくれたのでそのようにお願いしました。隣の座席を水平にし、その上にマットレスと毛布を敷いてくれました。

 

 

少しの作業後、眠くなってきたので用意されたベッドで寝ることにしました。空の上でベッドで横になるというのは何とも不思議な感覚でした。機内の騒音や揺れがあるのでぐっすりとまではいきませんでしたが、かなり楽に寝られました。

 

せっかくのファーストクラス、寝て終わるのももったいないと思い、数時間だけ寝て、あとはまた起きてパソコンで作業を続けました。ゆったりと作業ができ、だいぶ捗りました。

 

二回目の軽い食事を頂き、しばらくしてそろそろ到着の時間が近づいてきました。パジャマから着替え、この特別な時間が終わってしまうのかとしんみりしていたところ、担当していただいたCAさんたちが来て、なんとお土産と感謝の手書きの手紙を頂きました。

 

 

いよいよ到着。全く疲れはありませんでした。ファーストクラスは降りるのも最優先で、おかげで混雑する前に入国審査を済ませることができました。預け入れのバッグも最優先で降ろされたので、すばやく空港を後にすることができました。

 

ファーストクラス、とてもいい経験になりました。ありがとうございました。

 

やはり飛行機の移動が楽なのは良いなと思ったので、まだあまりよくわかっていませんが、JALのマイル修行? とやらに挑戦してみようかという気持ちになりました。