COVID-19ワクチン第二回目接種とその副反応の記録

前回に引き続きCOVID-19ワクチン接種の記録です。

 

 

去る5月11日に二回目のCOVID-19ワクチン接種を受けてきました。

 

多くの人が気になっているであろう副反応のことを先に記しておきます。以下の症状が出ました。

 

  • 第一回目の接種: 肩が上がらなくなるほどの肩とその周辺筋肉の痛み
  • 第二回目の接種: 38度の発熱、頭痛、一回目ほどではない肩の痛み

 

全体としては二回目の副反応の方が一回目のものと比べてとても強かったです。

 

二回目の接種

二回目の接種の予約は一回目の接種の時に行われました。大体の場合は3週間後の同会場での接種になるようで、僕の場合もそうでした。

 

二回目の接種の副反応は強いと聞いていたので、予約日の数日前から憂鬱な気分になっていました。二回目接種の副反応は高熱、全身の痛み、倦怠感、嘔吐、頭痛などが典型的な症状と言われています。一回目の副反応は事前に聞いていたものと同じような症状が現れたので、今回も典型的な症状に襲われるのだろうと不安な日々を過ごしていました。

 

そして予約日当日がやってきました。今回の予約時間は正午でした。食事や水分を予め摂っておくようにと事前に説明があったのと、前回は約2時間の待ち時間が発生したことから、かなり早めに家を出て道中で早めのお昼を食べようと計画していました。しかし接種の前に片づけたい仕事があったため準備ができたのは通常通りの時間となってしまいました。

 

お昼を食べる時間もなさそうなので仕方なく冷凍しておいた蒸しパンを片手に家を出て、程よく解凍されたところで歩きながら食べました。

 

強い副反応の症状が早めに出てしまった場合歩いて帰ることができるのだろうかと心配でした。接種後どのように行動すべきかを考えながら、1時間かけて会場まで歩きました。

 

前回は比較的涼しかったと記憶していますが、この数日は夏のように暑かったため体力の心配もありました。幸いなことに家を出たころはそんなに暑くなかったのですが、会場に着いた頃には気温が上がっていました。

 

行列は前回の半分程度の長さでした。正午という時間帯だからでしょうか。接種に慣れて回転率が上がったのかもしれません。前回ほどは待たなくて済みそうだと安堵しながら列の最後尾に並びました。

 

並んでいると係の人がやってきました。「一回目? 二回目?」というアメリカらしい簡潔な質問に対し「二回目のファイザーだ」と答えると、前回と同じ書類を渡され必要事項を記入しました。水のペットボトルを配っている係の人もいました。暑さ対策なのでしょう。ボランティアの皆様には頭が下がります。

 

40分ほど待って会場前に辿り着きました。受付の人は「暑いね。体調悪くない? 水欲しかったらあるよ」と言ってくれ、アメリカらしい気づかいを感じつつ会場に入りました。

 

前回は会場内に入ってすぐに接種が始まったのですが、今回は中でも少し行列ができていました。15分くらい待つのかなと思いながら並んでいたところ、列の横の戸が急に開けられ僕と前の人が声をかけられました。「ファイザーの二回目だったらすぐ打てるよ、入って」と言われ思わぬ近道ができました。このような柔軟さがアメリカの迅速なワクチン接種に一役買っているのかもしれません。

 

ワクチン接種の席に着くと、持病の有無の質問や強い副反応が起きた時の対処法の説明などが最初になされました。前回は口頭での説明はありませんでした。運営側も慣れてきて余裕がでてきたのか、それとも二回目の接種の強い副反応の可能性を考慮してのことかもしれません。

 

高熱、頭痛、全身の痛みなどはよく見られる副反応の症状で心配しないようにと説明を受けました。高熱が出た時には普段飲んでいる解熱剤、風邪薬を飲むようにと言われました。例としていくつか薬の名前を挙げられたのですが、アメリカの薬には詳しくないので聞き覚えがありませんでした。おそらく一般的な風邪薬なのでしょう。我慢できないような強い症状が出た場合や息苦しさを感じた時は医者に連絡をするようにとの説明も受けました。

 

そして接種の開始です。僕は注射が苦手で普段は目を瞑って注射されているところを見ないようにしているほどです。しかし前回のワクチン接種はほとんど痛くなかったので、今回は注射されているところをじっと見てみました。やはりほとんど痛みがなくあっと言う間に終わりました。

 

今回も15分ほどの待機命令がなされました。強い症状が出たらUberに連絡しないとと考えながら席にじっと座って待ちました。何の症状も出なかったため会場を後にしました。

 

症状が出る前に家に辿り着かなければと早歩きで家路につきます。だんだんと気が大きくなってきて、前回と同じフォーのお店で昼食を食べることにしました。汁なしフォーがとても美味しかったです。メニューにドリアンスムージーを見つけ飲んでみようかと思ったのですが、店員さんに臭いがよくないと言われ諦めました。かわりにTaroなるスムージーを頼んでみました。美味しいのですが、独特の後味が残りました。最近検索してわかりましたがTaroはタロイモのようです。

 

弱い副反応の始まり

家に着いたのは午後2時ごろでした。暑い中歩いて帰ってきたのでくたくたに疲れました。後日気が付いたのですが、Uberからワクチン接種会場への移動のための無料クーポンが送られてきていました。頑張って歩かず素直にUberを使っていればよかったと後悔しました。

 

一旦休みたかったのですが、動けなくなるほどの副反応がでる可能性を考慮し、元気なうちにいつでも寝られるように準備をすることにしました。お風呂に入り、洗濯を行い、夕飯に食べられそうなものが残っていることを確認しました。何の副反応も感じなかったのでとりあえず仕事をすることにしました。だんだんと前回と同じような肩の痛みが出てきましたが、強い痛みでもなかったのでそのまま仕事を続けました。

 

夕方ごろから頭痛が起き始めました。僕は元々頭痛持ちで、特に暑い中歩くとよく頭痛が起きます。そのためこの頭痛が副反応だったのかどうかは今でも不明です。ただ普段の頭痛と比べ痛む場所が少し異なったように感じました。最初のうちは我慢していたのですが、寝るころには痛みが強くなり、普段から頭痛薬として使っているバファリンを飲み就寝しました。

 

朝目が覚めると頭痛はすっかり治っていました。肩の痛みは残っていましたが前回ほどではありません。他の副反応は特に感じられず、むしろ普段より少し体調がいいかもとさえ思いました。前回の接種では今くらいの時間が副反応の強さの頂点だったため、今回は強い副反応が起こらなかったのだろうと思い始めました。

 

通常通り仕事をはじめ、お昼になりました。特に根拠はありませんが、強い副反応がでるとしたら接種後24時間以内だろうとなんとなく思っていたので、おそらく今回は強い副反応がでなかったのだろうという推測が確信に変わってきます。副反応はワクチンが効いている証拠とも聞いていたので、ワクチンが効いているのか不安にすらなってきました。最初は副反応に怯えていたのにも関わらず、もっと強い副反応が出てくれた方が安心できたのにと我儘な感情さえ湧いてきていました。

 

強い副反応の始まり

このように完全に油断していたのですが、お昼過ぎごろに少し寒さを感じました。これが強い副反応の始まりだったのです。

 

もしかしてと熱を計りましたが平熱でした。気温が低いのだろうかとも思いましたが、念のため仮眠を取りました。

 

1時間ほどして目が覚めると少し熱っぽさを感じます。熱を計ってみると37.3度。ついに副反応が始まってしまったようです。しかし熱っぽさ以外は特に体調の悪さも感じず。引き続き仕事をすることにしました。

 

夕方ごろから急に熱が上がってきました。6時ごろに37.6度まで上昇し、7時ごろには38度まであがりました。さすがにつらくなってきたのでベッドで横になることにしました。

 

高熱のため頭がぼーっとしてきます。体の節々も少し痛みます。この痛みは熱から来たのか副反応のためかは不明です。風邪と違い喉の痛みや鼻水はなく、嘔吐感などの気持ち悪さもなかったため、風邪よりは楽だなと思いました。

 

コロナ禍に発熱するのは落ち着かないものです。ワクチンの副反応だろうとは思うのですが、万一COVID-19に感染していたらという小さな不安が頭から離れません。COVID-19らしき症状が出たらすぐに連絡をするということを心に刻み、時間が過ぎるのをただ待っていました。

 

お腹も空いてきたのですが、不思議なことに何も食べる気がしません。このまま夕食を抜こうかとも思いましたが、体力のためにも何か食べたほうがいいだろうと考えなおし、インスタントのお茶漬けを食べ簡単に夕飯を済ませました。

 

ベッドで横になっていましたが、熱から来る不快さのためか寝ているのも段々とつらくなってきます。起き上がっているほうが楽かもしれないと思い、またパソコンを弄ることにしました。頭がうまく働かずプログラミングや勉強をする気になれないので適当なウェブページを眺めていました。

 

8時過ぎごろ急に体が楽になります。熱も微熱程度まで下がりました。思ったよりもずっと早く副反応が終わってくれたと思いほっとしました。

 

このまま回復すると思ったらまた38度程度まで熱が上がりました。熱も体調も安定せず、5分おきくらいに何度も熱を計ってみたところ、計るたびに0.3-4度くらい違う数字が出ました。 

 

熱で汗もかいたのでシャワーを浴びたかったのですが、寒気で凍えるかもしれないので、念のため熱が下がるまで待ってみました。37度程度まで下がったのでシャワーを浴びてすっきりしました。

 

体も楽になりついに副反応が終わったと思ったらまだ37.6度もありました。また38度程度まで上昇し、なんともしつこい副反応です。結局その日は熱が下がりきらず、寝ることにしました。

 

回復

朝になり目が覚めると平熱まで下がっていました。体の感じからも、もう熱が上がらないだろうという根拠のない自信がありました。肩の痛みは残っていましたが、数日で消えました。その後他の副反応は発生していません。

 

そして今、二回目の接種から2週間が経ちました。アメリカの疾病対策センターCDCは二回目のファイザーのワクチン接種2週間後にワクチンの効果が十分に出ると説明しています。僕の体には抗体ができたでしょう。

 

日本と大きく衛生観念が異なるアメリカでなんとかCOVID-19から逃げ切れたようです。アメリカに住んでいる人のほとんどが感染してしまうのではと思わされるような感染状況の時期もありました。そのころから考えると感慨深いです。気持ちはとても安心していて、解放感があります。普段アメリカではあまり出かけませんが、今回ばかりは旅行に行ってみたいという気持ちにさせられます。

 

しかし油断は禁物です。ファイザーのワクチンが効かないような変異種登場の可能性もあり得ます。気持ちを緩めないようにしたいです。

 

また、日本に住む家族はまだワクチンが打てていません。早く家族みんながワクチンを打って、真に平穏とした日々をまた送りたいものです。

 

助言

ワクチンの種類にも依るのでしょうが、二回目のワクチン接種の副反応は強いと言われています。上記のように僕にも強い症状がでました。僕の周りでも体感でほぼ100%症状が出ています。

 

また、副反応の現れ方は個人によって大きく異なるようです。僕は発熱と肩の痛みが主な症状で、全身の痛み、倦怠感、嘔吐などは起きませんでした。一方、同僚の多くは倦怠感を訴えていました。同僚の一人はバスに轢かれたような全身の痛みに襲われたとも言っていました。

 

幸か不幸か僕の場合は症状が現れたのが夜だけだったため仕事を休まずに済みましたが、多くの同僚は体調不良で休まざるを得ませんでした。また、家から働ける環境だったため仕事ができたという面も大きいです。出社が必要だったら微熱が出た時点で僕も休むか早退をする必要があったでしょう。

 

これからワクチンを打つ皆さんへ。ワクチン接種後2日間は仕事、学校等を休めるように準備しておくことをお勧めします。

 

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