二年ぶりに知らない人に話しかけられた

アメリカで生活したことがある人ならば、誰しも知らない人に突然話しかけられた経験があるかと思います。しかも日常的な会話を突然に。

 

しかしコロナ禍では、他人から距離を取るように言われ、マスクをつけて密を避けるように求められました。めっきり話しかけられる機会もなくなりました。

 

そのようなわけですっかり油断していたのですが、先日Safewayで鶏肉を選んでいるときに久しぶりに声をかけられました。

 

イヤホンで音楽を聴いていたので反応が遅れました。イヤホンを外して「え、何でしょう?」と聞くと「僕はこの鶏肉のドラムスティックが好きなんだよね。おすすめだよ」とのこと。

 

突然のことで、言っている内容は理解できるけれど要領を得ず。困惑している僕を見かねて再度同じような事を話してくれました。

 

そこではたと気が付きます。そうだ、アメリカでは知らない人と日常会話が突然始まるんだった。久しぶりすぎてすっかり忘れていた、と。

 

鶏肉をじっくり品定めをしている僕が、どの鶏肉を選べばいいか困っているように見えたのでしょう。実のところ新鮮なものを探していただけなのですが。

 

ようやく彼の言いたいことがわかると、その後は「ドラムスティックは僕も好きだけれど、今はカロリーを気にしているんだ」「そうだね、ドラムスティックは皮もついてるからね。冷凍のものにカロリーが少ないものもあるかもしれない。もしくはスキンレスを選ぶといいかもね」などという会話をして別れました。

 

知らない人に話しかけられたのは二年ぶりくらいでしょうか。これがアメリカだったなと懐かしい気持ちにさせてくれました。徐々に日常が戻ってきているのかもしれません。