久しぶりすぎて忘れていたこの感覚

所用で現在日本にいます。約一週間前に入国して、新潟市の某ビジネスホテルで自主隔離中です。

 

入国してから強烈な眠気に襲われ、いくら寝ても頭がぼーっとしていました。

 

あまりの眠気で頭が回らないため体調不良も疑い始めたころにはたと思いつきました。これは時差ぼけではないかと。

 

コロナ禍になってから国を移動する機会がめっきり減ったので、時差ぼけの感覚すら忘れていました。

 

原因さえわかれば対処は簡単。今朝散歩をして朝の日の光を浴びてからは、晴れて異様な眠気から解放されました。

 

二年ぶりに知らない人に話しかけられた

アメリカで生活したことがある人ならば、誰しも知らない人に突然話しかけられた経験があるかと思います。しかも日常的な会話を突然に。

 

しかしコロナ禍では、他人から距離を取るように言われ、マスクをつけて密を避けるように求められました。めっきり話しかけられる機会もなくなりました。

 

そのようなわけですっかり油断していたのですが、先日Safewayで鶏肉を選んでいるときに久しぶりに声をかけられました。

 

イヤホンで音楽を聴いていたので反応が遅れました。イヤホンを外して「え、何でしょう?」と聞くと「僕はこの鶏肉のドラムスティックが好きなんだよね。おすすめだよ」とのこと。

 

突然のことで、言っている内容は理解できるけれど要領を得ず。困惑している僕を見かねて再度同じような事を話してくれました。

 

そこではたと気が付きます。そうだ、アメリカでは知らない人と日常会話が突然始まるんだった。久しぶりすぎてすっかり忘れていた、と。

 

鶏肉をじっくり品定めをしている僕が、どの鶏肉を選べばいいか困っているように見えたのでしょう。実のところ新鮮なものを探していただけなのですが。

 

ようやく彼の言いたいことがわかると、その後は「ドラムスティックは僕も好きだけれど、今はカロリーを気にしているんだ」「そうだね、ドラムスティックは皮もついてるからね。冷凍のものにカロリーが少ないものもあるかもしれない。もしくはスキンレスを選ぶといいかもね」などという会話をして別れました。

 

知らない人に話しかけられたのは二年ぶりくらいでしょうか。これがアメリカだったなと懐かしい気持ちにさせてくれました。徐々に日常が戻ってきているのかもしれません。

 

気圧の変化に弱い

今日は朝目が覚めた瞬間から違和感に襲われました。身体が恐ろしく重く、そしてだるい。時間を確認すると普段よりもだいぶ遅い時間に起きたようでした。昨日は少し夜更かししてしまったとはいえ、このだるさは異常です。

 

身体を起こすこともできず、うまく働かない頭をどうにか駆使して何が原因だろうと思案していると、外の物音に気が付きます。今日はめずらしく風が強い。

 

どうやら僕は気圧の変化に弱いようです。年に数回、このように身体がとてもだるい日があって、その日は決まって風が強いか天気が悪いです。また、台風が近づくとよく体調を崩します。

 

今回もおそらくそれが原因だろうと思われました。原因はわかりましたが解決方法は特にありません。仕方がないのでなんとか無理矢理起きて仕事を始めましたが、全く捗りません。

 

昼過ぎくらいから風の強さが落ち着いてきました。それに伴い身体も軽くなってきて、ようやく不調から解放されました。

 

夜に突然の訪問者

日本にいるころから、僕は事前の約束がない訪問者は基本的に無視するようにしています。

 

先ほど夜八時ごろアパートの入口の戸を叩く音が聞こえました。夜に突然の訪問者は危険すぎるので無視していました。

 

少しすると諦めたのか戸を叩く音がやみました。ほっとしていると今度は部屋の窓の方に近づいてくる足音が。

 

緊張感を高めていると、その謎の訪問者が窓越しに声をかけてきます。「そこにいる? あなたの郵便が家に間違って届いたから届けに来た」

 

アメリカでは誤配がとても多いです。親切なのはいいが、誤配ごときで夜に突然訪問してくるのはやめてほしいなと思いながら入口へ。念のため内鍵をかけつつ戸を開けるとそこにはお隣さんが。

 

「あなたの給与明細がうちに誤って届いていたから届けに来た。また給与明細が届かなかったら、うちに連絡してみて」と僕の給与明細と連絡先を渡してきました。

 

給与明細は他人に見られたくないものではありますが、かといって今後の誤配に備えて連絡先を控えておきたいと思うほど大げさなものでもありません。戸の下の隙間にでも差し込んでおいてくれれば十分なのにと思ってしまいました。

 

英語がうまく聞き取れていないのか、お隣さんの真意を測りかねて困惑しながらもお礼を言って話を終えました。

 

残っていた洗い物を洗いながら今起きたことについて考えていたところ、合点のいく説明を思いつきました。

 

先ほど給与明細と言いましたが、厳密にはpaycheckです。checkの名の通り、給与を振込にしていない人には給料の小切手が届きます。僕は振込にしているのでpaycheckはただの給与明細みたいなものなのです。

 

アメリカでは貯金をあまりしない人が多いと聞きます。家賃やクレジットカードの引き落としなど、支払いが期限直前になったり遅れてしまう人も多いようです。そのような人たちにとっては給与を期日通りに受け取ることが重要であろうことは想像に難くありません。

 

paycheckというのは人によってはそれくらい重要なものなので、誤配に気が付いた時点で急いで持ってきてくれたのでしょう。

 

怪訝そうに対応してしまい申し訳ないなと思ってきました。次にお隣さんと顔を合わせたら、改めてお礼を伝えたいです。

 

それでも。やはり突然夜に訪問してくるのは控えてほしいなとも思いますが。

 

Kindle Paperwhiteを見直している

あれは今から2年前くらいでしょうか。代り映えのしない生活に何か新しいものを導入したく、色々検討を重ねた結果タブレット端末を購入することにしました。

 

前々からタブレット端末のことは気になってはいたのですが、根っからの貧乏性なため、なかなか買う気になれなかったのです。しかし重い腰を上げることにしました。

 

用途は主に以下を考えていました。

* 電子書籍、論文閲覧

* インターネット閲覧

* 動画閲覧

* デジタルフォトフレーム

* もしかしたらゲーム

 

最初は安いしKindle HDにしようかと考えていました。しかし知人のMさんが「今iPadが安売りされていますよ」と教えてくれました。確認してみると約$300。Kindle HDに比べればまだまだ高いですがiPadにしては安い。

 

Kindle HDとiPadを持っているMさんに使用感の違いを尋ねてみたところ、Kindle HDは時々動作がもっさりするとのことでiPadをお勧めしてくれました。

 

どうせ買うならと満足度の高そうなiPadに決めました。届いてから早速Kindleアプリを使って電子書籍を読んでみたら、驚愕。とても読みやすい。

 

以前からKindle Paperwhiteを使っていたのですが、実際の本を読む感覚とは少し違っていました。画面の小ささからくるレイアウトの違いと動作の遅さが主な原因だったと思います。

 

www.amazon.com

 

しかしiPadで読む電子書籍の体験は紙の書籍を読むものにとても似ていました。もうKindle Paperwhiteを使うこともなさそうだと思い、実際部屋の隅でずっと埃をかぶっていました。

 

時は経ち、忘れ去られていたKindle Paperwhiteが偶然目に入り、気まぐれで電子書籍を読んでみました。

 

あれ、これはいいぞ。という感触がありました。端末が軽いのでとても読みやすいのです。iPadも軽量化が進められているとは言え、やはり長時間読んでいると重さを感じて、最近はそれが不満でした。近頃は出かける機会がぐっと減りましたが、Kindle Paperwhiteのほうが持ち運びも圧倒的に楽でしょう。電池の持ち時間の長さも魅力です。

 

このKindle Paperwhiteの読書体験の良さは、僕が電子書籍を読むという行為に慣れてきたことも大きいかもしれません。以前は紙が一番読みやすいと思っており、コンピュータ内の書類もわざわざ紙に印刷していたほどですが、最近は何かしらのディスプレイ上で読むばかりになり、紙で本を最後に読んだ体験は記憶を辿らないと思い出せないほどです。久々のKindle Paperwhiteはレイアウトの違いもなぜかあまり気にならなくなっていました。

 

電子書籍を読み慣れなければとずっと思っていました。紙の本にももちろん良さがあるのですが、電子書籍は入手の容易さ、保管場所の気にならなさ、持ち運びの楽さなど利点が大きすぎるのです。いつの間にか電子書籍を読み慣れていたのだと、埃にまみれていた端末を久々に使ったことで気づかされました。

 

とはいっても、やはりKindle Paperwhiteでは読みづらい書籍もあるので、書籍に応じてiPadと使い分けていくつもりです。

 

最近はKindle Paperwhite上で有栖川有栖の双頭の悪魔を読み直しています。

 

www.amazon.co.jp

 

有栖川有栖は好きな作家の一人で、学生時代に双頭の悪魔も読みました。しかし当時は十分ほどの隙間時間に読み進め、しかも少々疲れていたので頭の中で文字が滑ってしまい、内容が頭に入っていませんでした。

 

そのためいつか読み直したいと長い間思っていた、ある意味思い出の本です。半分ほど読み終わったところですが、やはり面白い。この方の作品は物語の雰囲気がとてもいいです。

 

日本にいたころは電車移動の時間などを使って年間百冊くらい推理小説を読んでいたのですが、この頃はさっぱりです。また色々読んでみようと思っており、今からわくわくしています。

 

今年も山火事の季節がやってきた

カリフォルニアは夏から秋にかけて山火事による大気汚染に襲われます。今年もその季節がやってきたようです。

 

現在の大気汚染の状況を確認できるWebサイトがいくつか存在します。

 

Real-time air quality map | PurpleAir

 

f:id:takahirox:20210831123017p:plain

赤色は大気がかなり汚れていることを表し、健康被害の可能性があるので外出を控えたほうがいいと言われます。

 

このような状態が何日も続き、窓も開けずに空気清浄機をつけて家に引きこもっていました。家の中の空気が淀むのか、二酸化炭素が充満するのか、頭もあまり働かなくなり、今日は特に仕事が捗りませんでした。

 

夕方になってようやく空気の汚さが多少ましになってきたので久々に窓を開け、散歩もしてきました。頭がだいぶすっきりしたので明日はいい仕事ができそうです。

 

昨年は特に大気汚染被害が酷く、しかも気温が高いときに発生したため――といいますか、気温が高いからこそ山火事が起きやすいのですが――とてもつらい思いをしました。猛暑の中窓を閉め切って何週間も耐え忍んだことを今でも覚えています。

 

車を持っておらず、空気が悪い中買い物にも行くこともできないため食料も尽きかけました。Safewayの配達サービスを使ってなんとか食べ物を確保していました。とても助かりましたが不満点もあり、機会があれば今度それについて書きたいです。

 

念のためにクーラーを買っておいたのですが、アパートの備え付けではなく窓に排気口を装着する類のもので、アパートの窓の都合上どうしても隙間ができるためあまり使う気になれませんでした。

 

そのため最初のうちは家の中の廊下側に暖気を排出させてみていました。はじめは少しは冷えるのですが、家の中全体に暖気がたまり却ってひどいことになってしまいました。

 

大気汚染も猛暑も止まる気配がなかったので、最終的には隙間から外の空気が入ってくることに目を瞑ってクーラーを普通に設置して使いました。どうせアメリカの家は隙間だらけなのです。その後は快適になり、最初から普通に使えばよかったと後悔したものでした。

 

今年の大気汚染は今後どうなるでしょうか。このまま収まってくれることを願います。

 

f:id:takahirox:20210905043542p:plain

 

気分転換したい

COVID-19ワクチンを二回接種して、もう安心。かと思っていたらワクチンを貫通して感染してしまうというニュースがよく見られるようになってきました。

 

もちろんワクチン未接種と比べるとかかる確率はかなり低く、重症化する割合はさらに低いようです。

 

それでもそんなニュースを見てしまうと出かける気がなくなってしまいます。ワクチン接種後は色々出かけてみようかと思っていたのですが、引き続き引きこもりの毎日です。

 

仕事も在宅なので、食料を買いにスーパーに行くとき以外はずっと家に閉じこもっています。在宅仕事は気が楽といえば楽なのですが、座りっぱなしでパソコンとにらめっこなので精神が徐々に徐々に濁っていくのがわかります。

 

休日も家にいるので疲れが取れません。何か目が疲れない良い気分転換方法が見つかればいいのですが。